リハビリテーション・理学療法士とは
こんにちわ。
全ての女性とこども達のための
ヨガとリンパセラピーのサロン、主宰の小川千恵です。
昨日に引き続き、自分についての紹介を。
私は
肩書きとしましては、理学療法士、ヨガインストラクター、メディカルリンパセラピスト です。
今日は理学療法士についての紹介と私の思うところを少し。
理学療法士、国家資格ですがご存じでしょうか。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士はリハビリテーションの分野に従事しています。
リハビリテーション(Rehabilitation)とは。
Re・habilitation【再び・社会へ】
Re・habilitare 【再び・人間らしい状態に】ラテン語
理学療法士(physical therapist)とは。
私が資格をとった頃よりはだいぶ認知度は高くなってきましたが、実際どのようなことをするのかはイメージしにくいかと思います。
簡単に説明すると、
病気や怪我などで心身が不自由になった方の失われた機能回復、及び能力(主に基本動作、座る立つ・歩くなど)向上を目指します。運動療法を中心に機能改善をはかり、その方の日常生活や生活の質の向上、社会復帰を目指します。その方の置かれた環境で最大限の能力を発揮できるよう、今ある機能を維持・改善するための治療をします。
動かない関節が動くようになること、筋力が向上することがゴールではありません。
その先に、どんな生活があり、どんな楽しみがあり、どのように生きていくのかということが大切です。
障害をもった時には、失われた機能・能力の回復はもちろん必要です。しかしそれ以上に、その方がどんな環境に戻るのか、どんな生活をするのかがとても重要です。逆に言うと、その方が復帰される環境や住み家を把握せずには、治療はできません。治療をする上での、目標ですね。この確認・設定がとても重要です。目の前の出来ないことにとらわれず、大きな目標を見失わないこと。
私は、6年ほど総合病院で勤め、その後6年ほど訪問リハビリテーションという在宅での勤務を経験する中で、
病院でできることと自宅でできることは違うということをひしひしと感じていました。どうしたら、最大限の能力を活かし、生活に戻れるのか。家族の理解と協力がどれほど得られるのか、どんな環境に戻るのか、がほとんど全てといってもいいと感じていました。家族の中で、その方がどんな位置付けなのか。
関節がどう、筋肉がどう、以上に深刻な内容でもあります。
壁にぶち当たりながらも、他医療従事者、ご家族様と向き合い、理学療法士として可能な限りのことはしてきました。チームアプローチが円滑であると、患者様・利用者様を中心に、みんなで1つの目標に向かっているという意識が高まり、充実した日々でした。
理学療法士は疾患をみる仕事ではありません。
その方の暮らし・生活に密着し、寄り添うことを基本とし
運動や姿勢をみる専門的視点で助言し、きっかけを与えることなのかと私は思います。
治すなんて。言葉は無責任。
昔使っていたその言葉は今は口にしません。
治る能力もその方が秘めているものだから。
そこに寄り添い、手を添えるだけ。
私はそんな理学療法士です。